「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

一月十七日(金)

ぺいが再び嘔吐した。今回は、週末という事もあり、翌日、直ぐに病院に連れて行くことが出来た。本来であれば、ペットの保険に入っていないから、今までであれば、二、三日、様子を見ていた。だけど、もう、十歳を超えて高齢になっている事、それと、前回、病院になかなか連れて行けなかったという反省もあって、早々に病院に連れて行ったのだ。前回は高熱があって入院したけど、今回は、熱はないとの事。少し安心出来た。そして、先生から注射と皮下輸液の処置をさせて下さいという話があった。それで、皮下輸液の注入については、結構な量を先生が手で圧力を加えながら、おそらく二分ぐらいだったと思うけど、そんなに勢いよく注入して大丈夫なのか?と思えるスピードで注入された。その間、ぺいは、終始じっとしていた。そして、全ての診察と処置を終え会計を済ませて病院を出た。病院から自宅までは、自転車で約十分の道のりだ。だけど、帰路の途中、心配しなくても傍にいるよと思わせたかったので、私は、ぺいの不安を少しでも取り除いてやる為に、自分の指をキャリーバッグの隙間に入れた状態で、私は、自転車を走らせた。ぺいは、その間、時々、私の指を甘噛みしていた。「ぺい、帰ったよ~」そうして、帰宅後、バッグを開けてみたらビックリだった。なんと涎が大量に出ている。ぺいの身体にもバッグの中にも大量の涎だった。これは、皮下輸液の影響なんだろうか?多分、そうに違いない。まぁ、たかが涎。きっと、一時的なもので、そのうち体内の水分バランスみたいなものが整ってくれば落ち着いてくるのかな?そう思って暫く様子をみる事にした。