「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

二月九日(日)

ぺいの涎の件で病院に行った。嘔吐の治療後、涎を出すようになり、ちょうど三週間が経過していた。この間、私は、インフルエンザになったり、母は、入院したりしたけど、特に、ぺいを病院につれてゆくのが後回しになったという感覚はなかった。なぜなら、元々、二、三週間程経っても改善されなかったら病院につれて行こうと思っていたからだ。ただ、連れてゆく病院は、前回嘔吐でお世話になった病院とは違う病院に変えてみようと思っていた。それは、嘔吐の時に連れていった病院は自宅から一番近い病院ではなかったからだ。よって、今回は、自宅から一番近い病院で先生に見てもらう事にした。私は、ぺいの口の中を良く観察していたので左下の歯肉の一部が赤くなっている事についても伝えた。すると、先生は、赤くなっている部分の細胞を採取して検査に出したいとの事。もちろん、費用も相応必要であるとの事。私は、正直、歯肉炎か、何か吹き出物のようなものだろうから細胞を取るなんて大袈裟だと思った。そもそも、この自宅から一番近い病院は、手術する設備のない小さな病院で、もしこのまま、この病院で検査を進めていけば、意図しない別の病院に通う事になるかもしれない。それと、そもそも、嘔吐の治療をした病院で、治療の直後から涎を出しだした訳だし、やっぱり、前と同じ病院にしておいた方が無難だろうと思った。それで、私は、言い出しにくかったけど、別の病院での嘔吐治療の事を話した上で、やはり、前回の病院で見てもらうという旨を伝えた。

 

そして、前回治療をしてもらった病院に移動。先生に、前回治療を受けた直後から涎が止まらなくなったという事と、左下の歯肉のほんの一部が赤くなっている事を伝えると、やはり、こちらの病院でも、赤くなっている部分の細胞を取って検査に出したいとの事。私は、セカンドオピニオンでも同じ判断なんだという事が分ったので二つ返事で承諾。ただ、その検査のためには、麻酔をして細胞を採取する必要があるので、まずは、予約が必要で、この日は、予約だけを済ませて病院を後にした。