「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
事実を、感じた事を、ありのままに全て残すことにしました。

三月三日(月)

 今日は、手術の日。ついでに、あらためて組織病理検査もある。仕事は、有給休暇を取得する事にした。朝起きて、ぺいの様子を見ると血の混じった涎をツーっと垂らしている。どんどん腫瘍が大きくなって組織が破れて出血してきたと思われる。そんな様子のぺいを、一〇時頃、病院に連れていった。午前中につれてきて下さいと先生から言われていたからだ。私は、前回、先生から扁平上皮癌というキーワードを聞いた後から、四六時中、扁平上皮癌についてインターネットで色々調べた。もし、扁平上皮癌でも、早期発見の場合には、助かる確率が高いという事も分かった。初めて病院を訪れた時には、ほんの少しだけ歯肉が赤くなっている程度だった。あれから、まだ一か月も経過していない。そもそも、最初の組織織病理検査では扁平上皮癌なんかではなかった。だから、まだ、扁平上皮癌と確定している訳ではないけど、やっぱり扁平上皮癌なんだろうか?正直、半信半疑だった。・・・というか、絶対に癌ではないと信じたかった。しかし、もう腫瘍は、かなり膨らんでしまっている。

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 受付を済ませて暫くすると名前を呼ばれた。手術は、十四時から開始との事で、ぺいを預けると、また、夕方迎えに来て下さいと説明があった。私は、もし、仮にぺいが扁平上皮癌だったとしても、可能な限り早く対応してきたから大丈夫なはずだと信じたかった。ぺいは絶対に助かる。そう祈った。そして、手術が無事に終わる事だけを考えていた。

 病院を出て、手術開始の十四時を十五分程過ぎた頃、突然携帯電話が鳴った。おや?病院からだ。いったい何だろう。手術が無事に終わったにしては早過ぎる。そもそも、手術の結果を連絡するといった話も聞いてない。そんな事を色々思いながら電話に出た。すると、先生の声がした。そして、「麻酔をして腫瘍を見てみたところ思ったより腫瘍が大きくて、うちの病院では手に負えないです」との言葉。私は、まさかの展開に言葉を失った。少し間が空いた後、何とか声を搾り出した。「あっ、はい…。そうですか…」すると、「そういう事ですので、お迎えに来て下さい。今後については、その時ご相談しましょう」との事。私は、「分りました」と、答えて電話を終えた。

 そうして、すっかり日が暮れた十九時過ぎにぺいを迎えに病院へ行った。病院では、ぺいの口腔写真を見せてもらった。そして、「うちの病院では手に負えませんが、もっと大きな病院であれば手術出来ると思います。どうされますか?」との質問を受けた。そして、もし、手術をするのなら、A大学附属病院、T動物医療センターの順で、お勧めしたいとの事。ちなみに、必要になる医療費は、手術と放射線治療など全て合算すると、いずれの病院でも、およそ百万円ほど必要になるそうだ。ちなみに自宅からの距離は、A大学附属病院までは片道電車で二時間で、T動物医療センターだと三十分ほど。先生としては、遠くてもA大学附属病院をお勧めしたいとの話だった。私は、とにかく、ぺいの命を助けたかったので、遠くても先生が一番推奨するA大学附属病院で手術をしたいとの意向を伝えた。ただ、この日は、もう夜間で病院の受付は終了しているそうなので、明日、朝一番で確認して貰って、手術可能な最速日を電話連絡頂ける事になった。それと、手術と一緒に予定していた組織織病理検査については、麻酔をしたついでに腫瘍の細胞は採取したとの事。前回同様、検査結果は、一週間程度で分かるそうだ。組織織病理検査の結果についても、分かり次第、電話で連絡を頂けるとの事。それにしても、なかなか思うように事が進展しない。早く安心したいのに・・・。私は、後味悪く病院を後にした。

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