「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

三月十一日(火)

 私は、空いた時間さえあれば、とにかく、片っ端からインターネットで扁平上皮癌に関する情報を収集していた。すると、口の中に出来た良性の腫瘍であっても、それに対して刺激を与えると癌化する場合もあるという記事を目にした。そういえば、二月の中頃、猫用の歯ブラシを買って、まず、腫瘍の出来ていた側の歯を磨き、そのまま腫瘍部分も軽く磨いた事があった。ただ、あの時は、エプーリスという老年期の猫に良くある口内トラブルという診断だった。そして、その治療は、口内環境を清潔にという事が書かれていたから何も問題ないと思っていた。でも、もしかすると、私が、あの時、良性の腫瘍に刺激を与えてしまったから癌化してしまったのではないだろうか?もし、そうだったとしたらどうしよう?取り返しのつかない事をしてしまった事になる。真実は分からない。とにかく、精神的に大きなダメージだった。そして、自己嫌悪に襲われた。

 さらに、インターネットでの情報収集では、癌の治療方法には三大治療法があって、それは、外科治療、抗がん剤治療、放射線治療だという事も分った。私は、とにかく、ぺいを何としても助けたい。その一心で色々と調べ続けた。癌は、早期であれば、外科治療により腫瘍とその周囲を取り除けば、ほぼ根治出来るという事も分った。但し、特に進行性の癌の場合には、早期の段階を通り越すと、どのような治療を施しても癌の進行を止められないという事も分った。そうして、気づいた時には、情報収集の範囲は、人間の癌の最新治療法にまで及んでいった。そして、情報収集をしていると、最新研究としてウイルス治療というものに出会った。この治療法は、正常な細胞は一切傷つけずに、ウイルスによって癌だけを治癒してしまうという研究だった。人間に対する臨床試験に入ったばかりだった。私は、その臨床研究を行っている某会社に躊躇なく電話した。電話では、色々な事を聞いた。でも、電話の目的は最初から決まっていた。それは、人間への臨床研究を、飼い主としてリスクを受容するので、我が猫にも施してもらえないだろうかという相談だった。そもそもダメ元での電話だった。結構食い下がった。でも、こればっかりは、やはり無理との回答だった。先方の受け答えをしてくれた人は、私の事を途中まで業界関係者だと思ってたそうだ。実は、私も、色々聞きたかったから、業界人ぽく電話したのだけど・・・。唐突に猫の話を切り出したら苦笑気味だった。とにかく、私は、ぺいの命を救う為なら藁にも縋りたかった。

f:id:pei0823:20151017185904j:plain