「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

三月十四日(金)

昨晩は、色々と考え事をしていた。それで、幾つか質問したい事が出てきたので、手術前の相談という事で担当の先生宛に電話をした。この日から、病院とのやり取りは、T動物医療センターに変わった。一つ目は、癌が根治して寿命が数年単位で伸びる可能性について。これについては、残念ながらそのような可能性はないと思いますとの返答があった。それでも、私は、世の中に絶対はないだろうと自分に言い聞かせた。二つ目は、人間の臨床研究で行われている癌治療を、我が猫にも出来ないだろうかという事。これについては、癌の三大治療を組み合わせた治療のみが現在ある程度有効性があるものとして確立されていて、それらのみの治療しか出来ないとの事。三つ目は、癌に冒された下顎を全て取ってしまって、人工顎を取り付けられないか?という事について。これについては、顎の関節等の構造は凄く複雑で、これも結論としては無理という返答だった。先生からしてみれば、相当、往生際の悪い飼い主だろう。でも、私は、とにかく、ぺいを助けたい。その一心で色々と思いを巡らせたのだ。 

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