「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

三月二十八日(金)

先日注文していた冬虫夏草の粉末が配達されてきた。この冬虫夏草は、動物用として獣医師も推奨している商品のようで、値段は約八千円。二週間分程度の量が入っている。製品のホームページには、ピンポイントで扁平上皮癌の治療に効果が見られたという事例は掲載されていなかったけど、猫のリンパ腫の肺腫瘍が寛解になった事例や、犬の口腔メラノーマの再発コントロールが長期間達成されているなどの情報が掲載されていた。私は、現在実施している放射線治療に、さらに、この冬虫夏草による免疫療法も合わせる事で、まだ口内に残っていると思われる癌、そして、癌かどうか真偽は分らないけど肺へ転移している可能性のある白い影に対して、少しでも有効的に作用してほしいと思った。ネット上には、色々な免疫力を向上させる商品が溢れていたけど、その中から選りすぐった商品だった。本当に藁にも縋る思いとは、この事だ。そして、この日の夜も、ぺいは、食事を全く食べてくれなかった。そして、今日からは、胃瘻チューブに療法食と一緒に冬虫夏草を注入する事にした。