「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

五月十日(土)

この日は、東京の市ヶ谷に用事があったので出掛けた。市ヶ谷には、市谷亀岡八幡宮という神社がある。この神社は、都内一のペット祈願神社で、かの生類憐みの令を発布した五代将軍綱吉の母の寄進に端を発する神社との事。もちろん折角なので立ち寄る事にした。神社に行くには、大きな道路の脇に神社に繋がる参道があって、そして、階段を少し登ったところに境内がある。私は、お賽銭として百円を入れて、「ぺいがどうか助かりますように」「ぺいがどうか良くなりますように」「ぺいをせめて平均寿命まで生かせてやれますように」と、ずっと何度も念じるように手を合わせて、同じ事を繰り返し三分ほど祈った。毎日、地元の神社にもお参りをしていて、今日は、こんなにも由緒ある神社に、お参りをした。とにかくぺいのために、ぺいを助けてやりたくて、ぺいと別れたくなくて、藁にも縋りたかった。

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