「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

五月二十三日(金)

涎が凄い。一時的に止まる事はあっても、四六時中、涎を流している。そして、その涎は、ぺいの胸元あたりに付着したり床に落ちたりしている。床に落ちた涎は、拭き取れば良いけど、胸元に付着した涎は、その部分に温水を当てて洗ってやらないと簡単には取れない。なぜなら、毛と毛が涎で固まってくっついているからだ。ただ、猫は体を洗われるのを嫌がるし、私も、そんな猫を洗うのは大変だ。それで考えたのが涎掛け。涎掛けを二つ購入しておけば、交互に洗濯しながら取り替えることが出来る。私は、百円ショップで涎掛けに出来そうなものがないか探してみようと思った。しかし、最大限、想像力を膨らませて店内を歩いてみても、なかなか簡単に思ったような商品は見つからない。それでも何とか代用出来そうなものを絞り込んだ。それは、アームカバーという商品だ。アームカバーの先端にはゴムがついている。人間用のアームカバーだから人間の手首に合わせて作られている。これなら猫の首回りにもフィットしそうだと思った。それで、早速、アームカバーを購入してみた。ただ、そのままだと涎掛けとしては使えない。それで、まずは、人間の腕の長さに合わせて作ってある袖を短く切ってみる。でも、これだけだと、細い筒のような形状で猫の身体にはフィットしない。それでさらに、筒の部分に切れ込みを入れて周囲の幅が広がるようにしてみる。これで何とか涎掛けとして機能しそうだ。そうして、実際にアームカバーをぺいの首元に装着してみた。涎掛けになる部分が、きちんと首元にフィットしてくれれば良いのだけど、これがまた、なかなか上手くいかない。時間の経過とともに、なぜか肝心の涎掛けになる布側の部分が、何度繰り返しても背中の方に向いてしまう。どうしてなのか?原因を考えみると何も障害物のない背中の方に涎掛けの布側が自然に寄ってしまうという事が分かった。なかなか思ったようにいかない。百円ショップでアームカバーを見つけた時は、グッドアイデアだと思ったけど・・・。と、言っても、他のアイデアも思い浮かばない。だから、この涎掛けで何とか騙し騙しでも、涎の対策にするしかない。

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