「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

五月二十五日(日)

十五日に注文して、到着を凄く楽しみにしていた胃瘻チューブ用のポケットがついたニットが届いた。少し到着までに時間が掛ったけど、一つ一つが手作りのようなので仕方がない。ちなみに、胃瘻チューブ用のポケットは、脇腹のところについている。普段は、そこにチューブを格納しておいて、食事の時だけ取り出せる仕組みになっている。早速、ぺいの包帯などを解いてニットを着させてみた。似合う、似合いすぎる。ニットの柄も、かわいいけど、とにかく着ている姿が凄くかわいい。私は、包帯をする事の面倒さから解放された嬉しさは、もちろんとして、似合って、かわいいい事も凄く嬉しかった。自分で言うのもあれだけど、ただの親バカの心境以外の何物でもない。それから、どれくらい時間が経っただろうか・・・。ふと、ぺいを見てみると、なぜかニットを着ていない。脱げたのか?それとも脱いだのか?とにかく着ていない。気を取り直して、もう一度、着させてみた。ただ、それでもまた暫くすると何故か着ていない。着させた後、暫く様子を観察していたのだけど、脱げそうだとか、脱ごうとしているとか、そんな素振りもない。気がついてみると既に着ていないの繰り返し。うむむ。なんでだろう?どう考えても自然に脱げたり、自力で脱げるようには思えない。結局、最後まで脱いだり脱げたりしている場面は、一度も目に出来ずに、原因は分からずじまい。当然、脱いでいるのだろうけど、これが、もし、人間の子供なら脱がないように言い聞かせる事も出来るけど、こればっかりは、猫なので仕方がない。そんな訳で、ニット自体は素晴らしかったけど、無理やり着させる訳にもいかないので、結局、商品が届いて数時間後には着用を諦めるしかなかった。

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