「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

六月五日(木)

最近のぺいの食事は、鳥のモモ肉や豚肉、そして、マグロやサバを軽めに湯通ししたものを、食べやすいように細かく微塵切りにして与えてきた。でも、唯一、一本だけ残っている前歯が、さらに、手前に傾きつつあって、その歯もグラグラしている。それで、食べ物を口の中に上手く運びづらくなっているし、口の中に食べ物を運べたとしても口の中から、こぼれ易くなってきた。歯も右側には一本もない。人で例えると、普段、入れ歯の人が、入れ歯のない状態で食事をするようなものかもしれない。そこで、この日の朝食は、マグロの叩きにする事にした。少しでも口の中に運びやすい食べ物にしようと思ったからだ。それで、食べる様子を見ていると、今までよりも少しは食べやすそうだ。口から食べられる幸せを、とにかく一日でも長く、一度でも多く味わってほしい。ぺいの喜びは私の喜び。嬉しそうに食事をする様子が本当に嬉しかった。

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