「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

六月二十四日(火)

仕事を終えて帰宅すると少し腐敗臭がした。あらためてぺいの口を見てみる。すると、下顎の歯の抜けたあたりの顎の肉が少しなくなっているように見えた。なんとなく顎の先端から五ミリぐらいだろうか?二日前には、歯が抜けただけで、あの時には、その他に感じる事なんてなかった。それなのに、あれから二日しか経っていないのに顎の組織が腐敗してきたということなのか?これは、一体どういう事なのか?手術をするまで、癌は、どんどん大きくなる一方だった。だから、私が想像していた悪化のイメージは、再び、癌細胞が大きくなって、今度は、下顎以外にも顔のいたるところが腫れたようになるのだろうと思っていた。でも、以前とは何かが少し違っている気がする。よく見ると下顎の先端部分には腐敗した細胞の膿が集まっている。この先、ぺいの癌は、いったいどうなってしまうのか?病院には、もう成す術がないと言われているから全く行っていない。成す術がないと言われているのに、病院に連れて行っても、ぺいにとって負担になるだけで何も得られない。とにかく私の興味本位のようなもので病院に連れて行く気にもなれない。とにかく、奇跡を信じるしかない。あれからずっと、地元の神社へお参りをしている。余命を宣告されて、少しだけ頻度が減ったけど、今も、週に三、四回は通っている。

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