「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

六月二十六日(木)

そういえば、ぺいは寝る時、いつも枕元で寝るようになったけど、ちなみに、寝る時の私の顔の位置と、ぺいの顔の位置は、せいぜい離れても三十センチぐらいだ。だから、最近、寝ていると、ぺいから漂ってくる腐敗臭に鼻を突かれる事が急に多くなってきた。本当に突かれるという臭いがあるのだと思った。でも、ぺいだって好き好んで腐敗臭を出している訳ではない。そもそも、ぺいが発する臭いだったら、どんな臭いだって我慢できるはずだと、ここ数日、心ではそう思ってきた。ただ、そうは思っていても、現実的には、少しでも臭いが直接鼻にこないように、ぺいに背を向けて寝てみたり工夫をしながらやり過ごしてきた。しかし、臭いが日に日に強くなっている。正直、余りにも強烈な臭いで、なかなか寝付くことすら出来ない状態になってきた。私は、ベッドから出てフローリングの床に毛布を敷いて寝てみる事にした。やっぱり板の上は固くて眠れない。仕方ない。ベッドに戻って寝よう。臭いのは、とにかく我慢するしかなさそうだ。