「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

七月二日(水)

 どれくらい昔からだったろうか?気がつけばという感じだったので、いつの頃からだかは分からないけど、ぺいは、毎日、お湯の入っていない空のバスタブの中で過ごす事があった。おそらく、狭くて、ヒンヤリしているから、それが心地良いのだと思う。ただ、それ以外にも思いあたる事がある。それは、私は、いつも使ったシャワーヘッドをバスタブの底に置きっぱなしにしていたのだけど、ぺいは、そのシャワーヘッドに舌をあてて、浸みだした水を飲んだり、シャワーヘッドから浸み出た水が排水溝に向かって流れてゆく時に、その水を手で突っついて遊んでいたりもしていた。

 そして、最近、そんなバスタブの中で過ごす時間が、急に多くなってきた。でも、もう舌は上手く動かせないから、染み出た水を飲む事なんて事は出来ない。もっぱらシャワーヘッドを手で突っついて、染み出た水を眺めたりしながら過ごしている。本当なら、きっと、昔みたいに舌を使って飲みたいに違いない。でも、飲みたくても飲めない。だから、せめて、少しでも長い間、そんな水と接していたいように思える。猫だから、人間みたいに喉が乾いたら手でコップを持って水を飲む訳にもいかない。舌が動かないと酷く不自由になってしまう。かわいそうに思えてならない。でも、何とかしてやりたいけど何もしてやる事が出来ない。 

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