「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

七月十日(木)

仕事から帰宅してぺいの顔を見ると、左目から何やら汚れたような涙が出ている。ティシュで拭き取ってみると、案の定、ティッシュが少し黒く汚れた。涙自体が汚れている。一体何なんだ?その目の周囲には、汚れた涙が固まって目ヤニになっている。それは、癌が出来た場所と同じ左側。何か関係があるのだろうか?もしかして、ついに癌が上顎にまで浸潤してきたのか?とにかく、口だけでなく目まで辛そうに見えてきた。これから先、どのような経過を辿るのか?涙自体が汚れているという事は、絶対に一過性のものではないだろう。これから先、悪くはなっても決して良くはならないのか?癌という形のある細胞によって、希望という形のないものすら壊されてしまうのか?