「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

七月十二日(土)

ついに下顎は、先端から六割ほどが腐敗してなくなってしまった。歯が抜け落ちたのが、六月の二十二日だった。まだ、あれからたったの二十日しか経っていない。それなのに六割もの顎の肉が既に腐敗してなくなってしまっている。あまりにも早い。早すぎる。舌は、かろうじて真っ直ぐ前に向いているけど、土台である下顎が失われるにつれて、どんどん動かしづらくなるはずだ。そして、汚れた涙も止まる気配がなく、それらが目ヤニになって大量に付着している。ティシュで押さえて取ろうとしても、固くこびりついていて、簡単に剥がせそうにない。強引に剥がそうとすると、相当に痛みを伴いそうなので、今日のところは諦めるしかなかった。 

f:id:pei0823:20151213143500j:plain