「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

七月二十日(日)

 今日は、ぺいとずっと一緒に過ごせる休日だ。そんな訳で、自宅にいると母がやって来た。母は、ぺいの事が気になるようで、ぺいが退院してからは、だいたい週に二回、様子を見に来るようになった。ところで、数年前の事になるけど、母が、蝉を捕まえてきた。すると、ぺいは、蝉の鳴く音や羽のバタバタする音に反応して、目の色を変えて飛び跳ねるように遊んだ。その後、母は、毎年、夏の時期になると、良く蝉を捕まえてくるようになった。そして、いつものように今年も蝉を捕まえてきてくれた。蝉を部屋に放つと、ぺいは、目の色を変えて遊んでいる。今年、母は、どんな気持ちで蝉を捕まえてきてくれたのだろう?そんな事を思わずにはいられなかった。決して今までと同じ気持ちではないだろう。ぺいに残された時間は限られている。だから少しでも楽しく過ごしてほしい。蝉と遊んで気を紛らわしてほしい。そんな気持ちで捕まえてきてくれたに違いない。ぺいだって、いつもと同じように遊んでいるけど、今年は、癌の痛みや苦しみを一瞬でも忘れられて嬉しいに違いない。ぺいが嬉しければ、私も嬉しい。ぺいの幸せは、私の幸せ。でも、この大切な時間は、本当にかけがえのない大切な時間。きっと、来年の夏に繰り返す事のない光景。そんな現実が一瞬脳裏をよぎる。悲しい。一転して悲しくて複雑な気持ちになった。私には、奇跡を願う事ぐらいしか出来ないのか?