「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
事実を、感じた事を、ありのままに全て残すことにしました。

八月三日(日)

 もう季節は完全に夏。そういえば、八月に入った頃から、あれほど臭っていた腐敗臭が急に消えた。ぺいの様子を見てみると下顎は完全になくなっている。そして、癌による腐敗は、ほぼ喉にまで達している。私は、もしかしたら、下顎の組織と喉の組織は少し異なっていて、それで、癌の浸潤が遅くなるか止まるかなどして、腐敗臭が消えたのかもしれないと思った。でも、もし、ここで癌の浸潤が止まったとしたら、ぺいは、下顎がなくて舌が垂直に垂れ下がった状態で何年も生きてゆかなければならない。本当にもしそうなったら過酷で非常に辛い余生を過ごす事になるだろう。でも、癌の浸潤さえ止まれば、何とか命だけは失わずに済む。私は、もし、奇跡的に助かったとしたら、どんなに世話が大変だとしても、ありったけの愛情で献身していこう、そう心に誓った。

 ところで、腐敗臭が消えた頃と時期を同じくして、夏の暑さが本格的になってきた。今までは、臭いが部屋にこもらないようにするためと、部屋の中が暑くならないように、日中は、窓を開け放しで外出してきた。しかし、今日は、早朝から凄く暑い。日中は、窓を開けていても耐えられない暑さになりそうだ。私は、窓を閉めてクーラーを効かせて外出する事にした。ぺいは、癌の痛みに耐えるだけでも辛いだろう。せめて快適な気温の部屋で過ごしてほしかった。でも、もし、腐敗臭が酷いままだったら、暑くても強烈な臭いが部屋に染み付いてしまうから、窓を閉め切って出掛けるなんて事は出来なかった。だから、本当に腐敗臭がなくなるのと暑くなるタイミングが凄く良かった。そういえば、腐敗臭が消えたせいなのか、忌わしい蛾やハエが、窓を開けていても部屋の中に入ってこなくなった。