「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

八月九日(土)

 いつも通りに仕事を終えて帰宅。部屋で暫く過ごした後、あらためて外出しようと玄関に向かった。その時、少し床に違和感を感じた。何かと思って見てみると、血や腐敗したものが床に付着している。これは、ぺいが横たわっていた場所だ。下顎が完全になくなった影響なんだろう。最近、床面に口が直接あたるようになった。私は、いつものように汚れを取り除こうと思った。その時、いつもと何か違う違和感を感じた。え!?何か白い動く物体がいる。私は、その場に腰を下ろして良く見てみた。すると、それは、なんと蛆虫。もちろん部屋の中で蛆虫を目にするなんて始めての事だ。私は、腐敗物を目当てに、どこからともなく蛆虫が湧いてきたのだと思った。蛆虫が湧いてくるとは良く言ったものだ。その後、蛆虫は、ティシュで摘んでトイレに流した。

 そして、あらためて外出して再び帰宅。帰宅して直ぐにベランダへ出る窓を開けっ放しにした。最近、いつも家にいる時には、腐敗臭を換気する目的と、ぺいに余生を少しでも自由に過ごしてほしいと思って、開けっ放しにしている。そうして、暫く時間が流れ、ふと、ぺいの様子が気になり周りを見渡してみると、ベランダの柵の外側に身体を凄く乗りだしている。今にも下に落ちそうだ。こんな事、今までに一度もなかった。私の住んでいる階は高い場所だから、ぺいにも恐怖心がある。それは、過去の行動を見ていれば分かる。それなのに、どうしたというのか?どうせ死ぬんだからと自暴自棄になってしまっているのか?それとも思考能力が低下して興味の向くまま怖いもの知らずの行動なのか?さすがにどちらかなんて分らない。でも、私には、何となく後者のように思えた。もしかすると、そう思いたかったのかもしれない。私は、「ぺいちゃん危ないでしょ!」と、言い聞かせながら、ぺいの両脇を抱えて部屋の中に戻した。 

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