「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

八月十三日(水)

夜、またぺいを廊下に出してやろうと思って玄関のドアを開けてやった。いつもなら直ぐ外に出て行こうとする。でも、今日は、ドアが開いた事は、目で見て認識出来ているのに出て行こうとしない。あれほど興味があった世界なのに、もう満足したのだろうか?もしかしたら、好奇心が満たされたという事もあるのかもしれない。でも、多分、とにかく体調が悪くて、もう外に出たいという気持ちにさえなれないのだろう。そういえば、ベランダの方にも、数日前から一歩も出なくなった。もう、早朝や夕暮れ時に外の風を感じたり、空を飛ぶ鳥を見る余裕さえないのか?かなり容態が悪化している。