「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

八月十五日(金)

朝、起きると同時に真っ先にぺいの様子を確認した。緊張しながらの確認。死んでないだろうか?そんな心配が募るほどに状態が悪化している。良かった。また新しい朝を迎えられた。なんとか生きている。健康であれば何気ない一日一日という時間をクリアしてゆくという事が、今のぺいにとっては、とてつもなく長く苦しいはずだ。

 

 それと、夜、帰宅後、最近少し気になっていた蛆虫の事について、インターネットで詳しく調べてみる事にした。なぜなら、蛆虫が湧いてくるといった表現を聞いた事はあるけど、考えてみれば、全くの無の状態から生き物が自然に発生などするはずないと思ったからだ。それで、調べてみると蛆虫とはハエの幼虫で、やはり自然に湧いてくるものではなくハエが幼虫を産み付けるという事が分かった。その幼虫こそが蛆虫なのだ。そう言われてみれば、それはそうだよなと思った。ぺいが床に寝た時には、口から出た腐敗物が床に付着する。それで、私は、床に付着した腐敗物に部屋に入ってきたハエが幼虫を産み付けて、それが瞬く間に成長して蛆虫になったのだろうと思った。