「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

■第五章 神様からの贈り物

そもそも、命に永遠なんてない。いつか別れが訪れる事は分かっていた。出会いがあれば必ず別れがある。それは、仕方のない事。でも、そんな事、頭では良く分っていた。だけど、別れが現実になると、とてつもなく悲しくて悲しくて仕方がない。こんなにも悲しいとは思わなかった。ただ、一つ思うのは、悲しみの大きさは、それだけ多くの喜怒哀楽を共有してきたからこそなのだろう。愛情の大きさと、深く長い悲しみ。それは、決して、一緒に暮らしてきた時間が長いだけでは得られないものだと思う。