「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

著書を紹介頂きました

この度、仏壇・仏具を購入した『ディアペット』さまに、私の著書をお送りいたしましたところ、書籍について紹介頂きました。 今年で、愛猫が旅立ってから6年目になりましたが、温かい文面を拝見し、年甲斐もなく、久々に涙が止まりませんでした。 素晴らしい…

ダイジェスト動画を作成しました

ブログ(書籍)の内容を紹介する動画を作成しました。 神様からの贈り物 ~扁平上皮癌との闘い~:ぺいちゃんに捧ぐ 【ダイジェスト動画のQRコード】 右クリックで画像を保存出来ます。 ご自由にお使い下さい。

この度、本ブログを書籍化しました

書籍の種類:「通常の紙媒体の書籍」「電子書籍(Kindle)」の二種類です。※紙媒体の書籍には、闘病中の写真や、診断書、会計時の領収書などもカラーで多数掲載しました。電子書籍の方は、文字だけとなります。 神様からの贈り物 ~扁平上皮癌との闘い~ なお…

寿命が不平等である理由

しかし、なぜ、よりによって、ぺいの寿命が平均寿命よりも短くなければならなかったのか?私は、その理由について考え続けていた。しかし、そうは言っても、世の中には、もっと寿命の短い猫だっている。そして、そういった事までを踏まえて考えると、結局、…

猫を人と同じように愛せる理由

それにしても不思議だ。冷静に考えてみると、どうしてこんなに悲しいのか?命が永遠でない事ぐらい分かっていた。少しぐらい心の準備もしていた。癌で旅立ったから突然の別れでもなかった。それと、そもそも旅立ったのは人間ではない。人間とは種族が違う猫…

■エピローグ

どれだけ涙を流した事だろう・・・。もう、これ以上書くのは無理。過去を、記憶を、振り返ることが、あまりにも辛くて筆の進まない時期が何度もあった。特に後半の第四章以降は、本当に辛かった。再び、あの悲しみの記憶を思い出すということ。それは、最初…

変らないもの

間もなく、ぺいが旅立った日から二年半になろうとしている。そして、もし、今も生きてくれていたなら、今日は、十四歳の誕生日という事になる。きっと、どんなスペシャルメニューでお祝いしようか、一週間ほど前から色々と考えていたはずだ。そして、そんな…

祈りの場便り

仏具を取り揃えたインターネット上の某ショップには、「祈りの場便り」というコーナーが設けられている。そのコーナーには、ショップで仏具などを購入した人が、旅立ったペットへの思いを投稿していて、そこには、ペットの元気な頃の写真や供養している写真…

アルバム

一周忌の日に思ったアルバムの購入について、丸一日、時間をおいてみた。だけど、特に心境に変化はなかったので、帰宅して直ぐに注文を済ませた。それは、一周忌にしておくべき事として、少しでも早くアルバムを完成させたかったからだ。そうして、一周忌か…

一周忌

あの日から一年。今日までの一年という日々は、ぺいと別れることになった最後の一年を、再び辿るかのようで、とても辛い一年だった。そうして迎えた命日という特別な日。大きな節目に思えた。だから、とびっきり立派で、世界一、人間から愛されていた猫に相…

雨降り地区

心の中でぺいのことを思ってさえいれば、今も変らず生きている。最近は、自分にそう言い聞かせながら過ごしている。しかし、心に空いた隙間は完全には埋まらない。一緒に暮らしていた時には、ペットフードを与えれば、もっと美味しいものをよこせと催促して…

猫の神様

ぺいが旅立ってから、まもなく一年が経とうとしている。ただ、それでも相変わらず夜になると、ぺいの事が忘れられずに、毎日、生前に撮ったぺいの動画を見ている。そして、週に二日か三日は、思いっきり大粒の涙を流している。そういえば、涙が出るのは、ス…

かくれんぼ

「ぺい、いつまで隠れてんの?」「出てこいよ~、ぺい」「・・・。」「ダメだよ~、いい加減出てこないと・・・」 帰宅して玄関のドアを開けても部屋の中は静まりかえっている。もう、ぺいが旅立ってから半年以上が経った。どこを探しても居るはずがない。そ…

引っ越し

ぺいが旅立ってから二か月。トイレの砂、食器、爪研ぎ・・・、ぺいが使っていたものは、そのままで、何一つ動かさないでいた。なぜなら、一つ一つ全ての物が、ぺいの一部のような気がして、ずっと、このままにしておこうと思ったからだ。もちろん、それらを…

楽しい思い出の意味

月命日の翌日、いつものように仏壇に供えてある水を取り替えた。そう、仏具が届いてから、朝晩、生前と同じように毎日欠かさず新鮮な水に取り替えている。それにしても、今日は仕事だというのに、まだ、前日の余韻が残っている。それも思いっきり。ただ、気…

月命日

あれから一か月が経った。大切な月命日は、秋分の日で祝日という巡り合せ。これも偶然なのか?とにかく、仕事は休日で休みだから、一日中、ぺいの事だけを考えて過ごせるという事が凄く嬉しかった。まずは、朝、花屋さんが開店する時間を待った。そして、十…

初七日

あれから一か月が経った。大切な月命日は、秋分の日で祝日という巡り合せ。これも偶然なのだろうか?とにかく、仕事は休日で休みだから、一日中、ぺいの事だけを考えて過ごせるという事が凄く嬉しかった。まずは、朝、花屋さんが開店する時間を待った。そし…

十一年と百十八日

今日は、ぺいが旅立って二日目。とてつもなく悲しい。悲しくて悲しくて仕方がない。ぺいが生まれたのは、二〇〇三年の二月十日。どれだけ日数を生きていたのだろうか?少し気になったので、インターネットで日数計算というキーワードで検索してみると、計算…

■第五章 神様からの贈り物

そもそも、命に永遠なんてない。いつか別れが訪れる事は分かっていた。出会いがあれば必ず別れがある。それは、仕方のない事。でも、そんな事、頭では良く分っていた。だけど、別れが現実になると、とてつもなく悲しくて悲しくて仕方がない。こんなにも悲し…

八月二十四日(日)

気づくと朝を迎えていた。昨夜は一度も目が覚めなかった。熟睡した。もちろん、疲れていたのかもしれない。でも、それよりも、ぺいが、やっと痛みや苦しみから解放されて安らかに眠っている事に安堵出来たという感覚の方が強かった。それにしても、やっぱり…

八月二十三日(土)

昨晩は寝るのが遅かったので、いつもより少し遅めの起床になった。真っ先にぺいの姿を探した。良かった。まだ生きてる。でも、異様な恰好は、昨晩と何一つ変わっていない。ただ、まだ、ぺいの命は、自分と同じ、この世にある。だからこそ、一秒一秒というか…

■第四章 虹の橋

いくら楽しい思い出を作っても、いくら嫌な思い出があっても、死んだら全てが灰になってなくなる。きっと、魂なんて妄想の産物に過ぎない。それなのに、何のために、楽しい思い出を作ろうとするのか?楽しい思い出を作る事に何の意味があるのか?

八月二十二日(金)

起床と同時にぺいの姿を探した。良かった。まだ生きている。ただ、フローリングの上には、血溜まりが三か所もあった。まだ昨晩から始まった酷い出血が止まっていない。まずは、血溜まりを拭き取って水場の水を取り替えた。それと、朝食の注入については、昨…

八月二十一日(木)

起床と同時に緊張しながらぺいの姿を探した。もう、こんな朝が一週間も続いている。昨晩もぺいの事が気になって殆ど眠れなかった。今日も頑張って生きていてくれている事が確認出来た。でも、容態は日に日に目に見えて悪化している。だから、単純に喜べない…

八月二十日(水)

今日も朝起きると真っ先にぺいの姿を緊張しながら探した。日に日に容態が悪くなっているから凄く緊張する。そして、直ぐにフローリングの床面に姿を見つける事が出来た。でも、死んだように横になっている。もしかして・・・。少し焦った。ただ、良く見てみ…

八月十九日(火)

昨晩は、これまでで一番徘徊していた。一晩中、ずっと、三十秒置きぐらいの感覚でベッドの上に上がったり床に下りたりを繰り返していた。ベッドに何度も上がってくるという事は、本当は、ゆっくり眠りたいに違いない。でも、きっと痛くて苦しくて、じっとし…

八月十八日(月)

ますます腐敗が進んでいる。癌は腐敗して居場所がなくなりそうになると新天地を求めて隣へ隣へと浸潤してゆく。そして、元々、全く問題のなかった場所すら腐敗させてゆく。腐敗というよりは溶けてゆくという感覚の方が近い。私の大切な、私の愛するぺいの身…

八月十七日(日)

朝、起きてみると、またしても一センチぐらいの小さな糞が部屋の中に落ちている。今回は、二か所に見つけた。前回と同じ固形の糞だ。一昨日あたりから、砂場では、一度も糞をしていない。おそらくこれから先、糞は部屋の中にするのだろう。砂場まで移動する…

八月十六日(土)

今日は休日。昨日、とにかく、今日は一日中、家にいて、ぺいと同じ空間で同じ時間を少しでも多く過ごしたいと思っていた。もちろん、この数か月、いつも同じように思ってきた。だけど、今まで以上に、一分一秒でも一緒に過ごしたいと思ったのだ。もう奇跡は…

八月十五日(金)

朝、起きると同時に真っ先にぺいの様子を確認した。緊張しながらの確認。死んでないだろうか?そんな心配が募るほどに状態が悪化している。良かった。また新しい朝を迎えられた。なんとか生きている。健康であれば何気ない一日一日という時間をクリアしてゆ…