「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

三月一日(土)

私は、二日早い十二日目に、二週間後に来て下さいと言われていた約束を破って、ぺいを病院に連れて行った。そして、「まだ、二週間は経ってませんけど、どんどん口の中が腫れてきてるんです」と伝えた。すると、先生は、ぺいの口の中を見るなり、表情が突然変わった。私は、一瞬にして何とも良い難い不安に襲われた。そして、「これは明らかにおかしいです」という先生からの言葉。私の胸に、その言葉は深く突き刺さった。そして、ほぼ間違いなく扁平上皮癌であるとの説明があった。とにかく、手遅れにならないうちに、至急、手術をして、癌と、その周辺を切除しましょうとの説明。それと、手術の際には、もう一度、切り取った組織を念のため再検査に回したいとの事。この時、私の心境は、動揺しつつも手術をすれば助かるのだなという感覚だった。念のため手術費用を聞いてみると、十数万円になるだろうとの事。私は、それならばと、「はい、分かりました」と即答して、手術と再度の組織病理検査を予約。手術は、とにかく最速を希望して二日後という事になった。