「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

四月十七日(木)

三回目の放射線治療の日。今日は、CTスキャンも予定している。ところで、先生への嬉しい報告と言えば、最近、口からの食事量が急激に増えたということだ。もちろん癌になる前と比べると少ない。だけど、それでも六割程度にまで回復している。以前と比べて体重が減った事を考慮すれば、実質の食事量は、八割ぐらいまで回復したと考えても良いのではと思える。もちろん、不足している分を補うために、胃瘻チューブへの注入も続けている。あともう少し、口から食べてくれれば、食事を注入する必要さえなくなる感じだ。そういった訳で、最近は、そのあたりを見極める為に、いつも先に口からの食事を与えるようにして、きちんと食事量を把握した上で、不足分を注入するようにしている。

 

それと、手術後から気になっていた唾液腺障害による皮膚の膨れも殆ど目立たなくなっている。ただ、相変わらず少量の涎は続いていて、時々、僅かに血液が混じっているような事もある。だけど、大量の涎は止まっている。それと、元気さも、ほぼ以前と同じに戻ってくれている。だから、以前と同じように毛繕いをしたり、布団の上でリラックスして過ごしてくれるようにもなった。退院後、暫くは、凄く不安な時期もあったけれど、約一か月が過ぎて、やっと安心出来る状態になってきた。本当に色々なことが順調で心の底から嬉しい。ただ、一つだけ気に掛かる事がある。それは、前回、放射線治療を受けて以降、口の中の上顎付近に何か違和感があるらしくて、特に食後、手を必死に口の中に突っ込んでいるのだ。このままだと爪で口腔内を傷つけてしまう。そういったこともあり、今回も前回と同じように、ぺいの様子を手紙に書いたものを母に持参してもらった。

 

そうして、仕事を終えて帰宅してみると、持参してもらった手紙に、質問に対しての見解が書いてあった。前回の通院から助手の先生が女性の先生に変わったのだけど、その先生が書いてくれたものだ。そこには、前回の放射線治療の時、口の縫ったところに小さな盛り上がりがあって、そこをハサミで切って検査した事によって、痛みやしみる感じがあったのだと思いますという事と、その採取した細胞を検査したところ、癌細胞が少しいるかもしれないという事が書かれてあった。それと、CTスキャンも予定通り実施したとの事で、口の方については、術創を囲む肉芽組織(傷の修復の組織)は、あるものの明らかな再発はないという事、また、他臓器への転移は肺以外には疑うものはないという事も書かれてあった。ちなみに、今、一番、気になっている肺の白い影については、結節(左の肺に二ミリが一個)あるもののサイズに変化はないので、これからも顎の方の放射線治療を優先して進めてゆきたい旨が書かれてある。後は、前回通院の際に録画を見てもらっているが、その見解については、特に何も書かれていなかった。私は、先生が書かれている通り、ぺいが口の中を気にしている事については、四月十日に口の中の盛り上がりを切除した事が原因だろうから、これについては、もう少し様子を見ようと思った。 

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