五月二十四日(土)
母がぺいの様子を見に来た。手土産は鶏のモモ肉と豚肉。母は、湯通しした肉を食べやすいように細かく千切って食器に入れてくれた。その途端、それをぺいは我を忘れたかの如く凄く嬉しそうに食べ始めた。おぉ~!何という食欲。きっと、母は、生きている間に少しでも美味しいものを食べさせてやりたい、そんな思いで準備して持ってきてくれたに違いない。私は、そのぺいの様子を見ていて自分の事のように嬉しくて仕方がなかった。もちろん、ぺいだって、美味しいものが、いつも以上に嬉しいのは、もちろん母の気持ちが嬉しかったからに違いない。
ちなみに、私が退院後に用意していた食事は、ペット用の口当たりがやわらかそうな高級缶詰と、大好物だったペット用のカニカマを細かく刻んだものだった。これはこれで喜んで食べてくれていたのだけど、ぺいの様子を見て、限られた命、もっとぺいが喜んでくれるメニューにしようと思った。それと、母は、私がアームカバーを加工して作った涎掛けを見て、「何これ?」と質問してきたので、私は、涎対策で涎掛けを作ってみたけど、なかなか涎掛けとして上手く機能してくれないという事を話した。母は、「ふうん~」と聞いていた。