「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

五月二十八日(水)

仕事から帰宅すると、ぺいが、いつものように出迎えてくれた。嬉しい。この平凡な日々が、本当にどれだけ幸せな事かと心底思う。でも、そんなぺいの姿が朝出掛けた時と違っている。あれ?黄色い布を首元に纏っている。おしゃれ?いや、何やら涎掛けのようだ。黄色い四角の布のハンカチが三角になるように斜めに折られて、首元に巻いてある。そして、首の後ろでハンカチの両端が安全ピンで留められている。おぉ~これは、凄いぞ凄い。まさしく、猫の体型にフィットした涎掛け。今日は、私が仕事に行って留守にしている間、母が、日中、ぺいに会いに来てくれたようだ。母は、四日前にぺいの涎掛け事について話したのを覚えてくれていて、ハンカチも母が自宅から持参してくれたものだ。さすがだ。こんな素晴らしいアイデアは、私だけだと絶対に思いつかなかった。素晴らしい。そんな発想だった。これで、きちんと涎対策が出来る。私は、凄く嬉しかった。そして、帰宅後、直ぐに母に電話をして、お礼の気持ちと素晴らしいアイデアで凄く嬉しかった事を伝えた。

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