「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
事実を、感じた事を、ありのままに全て残すことにしました。

身近な猫

 昔、地方の田舎町に住んでいた頃、二度ほど猫を飼った事があった。一度目は、中学生の頃だったと記憶している。しかし、一度目は、家庭の事情で手放す事になった。猫と子猫、そして、餌をダンボール箱の中に一緒に入れて、夜中、人に拾われそうな場所に捨てた。二度目は、高校の時で、高校を卒業し上京するタイミングで別れる事になった。その猫は、その後、暫くして行方が分からなくなってしまったそうだ。そんな訳で、多感な時期、猫と暮らしてきた私は、上京してからも街中で猫を見つければ、「にゃ~!」と声を掛けるような日々を過ごしていた。もちろん、何度となく猫を飼いたいという気持ちになった。でも、残念ながら賃貸の部屋を借りて暮らしていたので諦めるしかなかった。

 そんな暮らしが十五年ほど続いたある日、帰宅時間が仕事の関係で夜の遅い時間になった。すると、住んでいるマンションのエントランスのタイルの上で猫の赤ちゃんが瀕死と思われる状態で這っていた。周囲には箱などもなく、そのまま捨てられたという感じだった。私は、どうしても見て見ぬふりが出来なくて、その猫を自分の部屋に持ち帰る事にした。それは、部屋で世話をして体調を回復させてやりたかったからだ。しかし、数日世話をしても一向に良くなる気配が見られなかった。それどころか、私の世話など完全に無力で容態は益々悪化しているようだった。私は思った。中途半端な気持ちで衝動的に少し世話をしてみたものの自分の力ではどうしょうもない。もし、ペットを飼う事が許されているマンションであれば、迷わず動物病院へ連れて行ったように思う。ただ、事情が事情だったので、迷った挙句、深夜、元々いたエントランスに猫を戻すことにした。そして、別の誰かに拾われて命を繋いでくれる事を願った。もちろん、その夜は気になって殆ど眠ることが出来なかった。翌朝、五時頃、その後の様子が気になって見に行った。でも、もう猫の姿はどこにもなかった。とても自分で歩けるような状態ではなかったから、同じマンションの住人が拾ってくれたのだろうか?結局、その後の行方は分からずじまいになった。

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