「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

三月七日(金)

前回組織を採取してから四日が経過した。遅くても夕方ぐらいまでには、病院から連絡があるものと思っていた。なぜなら、前回の検査の時には、三営業日で結果が分かったからだ。今回は、今日で四営業日も経過している。もし、今日連絡がこなければ、検査をしている会社は土日が休みのようなので、結果が分るのは週明けになる。もしそうだとしたら、前回の二倍の日数の八日も結果が出るまでに掛かってしまう。もしかして、もう結果は出ているのに手違いか何かで連絡が漏れているのではないだろうか?私は、呑気に待っていられずに病院に電話した。「すいません。まだ結果は分らないでしょうか?今日分らなければ月曜以降になってしまうのですよね?何とか検査会社に電話をして頂くなどして、今週中に分らないものなんでしょうか?」そう話すと病院からは、「そうですね、まだ結果は送られてきてません。検査結果が土日に分るという事はありませんので、こればっかりは、お待ち頂くしかありません」との事。私は、そもそも、一週間程で結果が分かるという話だったのだから一週間以内に分ってほしいと思ったのだ。でも、こればっかりは、いくら焦っても仕方がない。そう自分に必死に言い聞かせた。それにしても、そもそも最初の検査で、しっかりとした検査結果さえ出ていれば、こんな余分な時間を費やす事もなかった。最初の組織病理検査の結果が出た日から数えると、もう十九日も経過しているではないか。正直、いい加減にしてくれと思った。状況は、どんどん悪化してきている。先日までは、涎に血が混じるというレベルだったのに、昨日の夜は、床に血が大量に滴り落ちるまでの出血があった。それでも、ぺい自身は、自分の身に起こっている事が理解出来ずに平然としている。その一方で、私は、出血多量で死んでしまうのではないかと半ば気が狂いそうにもなった。一刻も早く、ぺいの身に起きている事の正体を、はっきりさせて早く治療したい。頭の中は、その事で一杯だった。 

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