「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との闘い~

まだ数年は続くと思っていた、愛猫「ぺい」との平凡な日常。
しかし、その後の誤診と突然の癌宣告...。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見た記録です。

三月十二日(水)

ぺいは、ベランダに出て外の景色を眺めている。猫だって早朝の朝日と澄んだ空気はきっと気持ちが良くて、それを全身で感じているのだろう。ぺいの目線の近くでは、小鳥が「チッチ」、カラスが「カァカァー」と飛んでいたり、眼下に人や車が忙しなく動いている。この頃になると、ぺいは、過去に前例のない頻度でひっきりなしにベランダに出る事が多くなった。思い過ごしかもしれないけど、それは、この世を見納めの如く眺めているように思えた。

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