「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

三月十九日(水)

 今日は面会に行く日。一日ぶりに会うのに朝から再会出来る事が嬉しかった。手術は、昨日の夜に終わったばかりだから、二十四時間経過していない状態での面会になる。実は、私も全身麻酔の手術をしたことがある。だから、人間と猫とは違うかもしれないけど、全身麻酔での手術後の状態や感覚は想像出来る。きっと、猫だって大変だろう。それと、手術の時、人間なら自分に何をされるか理解した上で臨むけど、猫は、そんな事なんて分らない。手術直前も不安だろうし、手術後だって状況を理解出来るはずもない。さらに、周りには、知らない犬猫や人間がたくさんいる。とにかく不安の極みで、私と、再会して自宅に戻れるかどうかなんて想像すら出来ないだろう。そんな不安を少しでも和らげてあげたい。そういった事を考えつつ病院に向かった。

 病院では、面会の手続きをして待合室で暫く待った。五分ほど待ったところで、男の助手の先生がぺいを運んできてくれた。ぺいと再会出来た事、なにより元気な様子が凄く嬉しかった。でも、ぺい自身は、精神的に全く余裕のない良い様子。周囲の事が気になって落ち着かない様子だった。目線も、あちらこちらを忙しく見ていて終始落ち着かない。目線を合わせて少しでも安心させてやりたいと思ったけど叶わなかった。

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 ちなみに、手術後の下顎は、黒い糸で右下顎の皮膚を左下顎まで伸ばして縫ってあるように見えた。また、メスを入れた下顎周辺の毛は剃られて、左のひげは短く切られている。そして、お腹には、胃瘻チューブが取り付けてあって、チューブは身体に包帯で固定されている状態だった。術後の食事については、まだ口からは無理のようで、チュープから専用の餌をシリンジで入れているという話だった。とにかく、この日は、ぺいの頭と身体を手で撫でながら、「ぺい、良く頑張ったなぁ!」「これから元気になるからな」「安心しろよ」「また来るからな」と、色々と声を掛けてやった。目線は、結局最後まで合わなかったけど、とりあえず、私が来た事ぐらいは認識してくれている様子だったので良かった。今夜は、ひとまず安心して良く寝てくれるだろう。猫だって人間と同じで、不安な時に親しい人が面会に来てくれたら、それだけで嬉しいし、心の支えになるはずだ。そう思えた。

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