「神様からの贈り物」

~扁平上皮癌との戦い~

2014年3月 愛猫「ぺい」に、突然、癌が宣告されました。
それでも、再び元気になれる奇跡を一緒に夢見て頑張った記録です。
ありのままの事実を、感じた事を全て残しておくことにしました。

八月十七日(日)

  朝、起きてみると、またしても一センチぐらいの小さな糞が部屋の中が落ちている。今回は、二か所にあった。前回と同じ固形の糞だ。おとといあたりから、砂場では、一度も糞をしていない。おそらくこれから先、糞は部屋の中にする事になるのだろう。きっと、砂場まで移動するのは、凄く大変なんだと思う。それにしても、糞は部屋の中でも尿の方は必ず砂場で済ませてくれている。糞も尿も砂場まで行く事には変わりないのに、糞だけは部屋の中で済ませている。本当は尿だって部屋の中で済ませたいに違いない。でも、尿を部屋にしてしまうと迷惑を掛けてしまう。ぺいは、そんな事まで考えているのだろうか?こんなに苦しくて辛い状況なのに、それなのに、自分の事だけでなくて、私の事も考えてくれているというのか?本当に最後の最後まで・・・。「ぺい!お前の事なら、なんだって許せるのに。なんでも許してやるのに・・・。本当に本当にありがとうな!」私は、糞の処理をしながら心の中で何度も何度も思った。私は、今まで、どれだけぺいの事を考えてきただろうか?ぺいが私の事を意識してきた気持ちの深さや強さに比べたら、私なんて、本当に浅くて遠く及ばなかった。もっともっと大切に、もっともっと深い愛情で包んでやっていれば良かった。

 そういえば、ぺいは、一週間程前から就寝後の深夜の時間帯にも、ベッドから下りたり上がったり、部屋の中を徘徊したりする事が徐々に増えてきた。昨夜は、殆ど一晩中だった。きっと、痛みや辛さで、ゆっくり寝てもいられないに違いない。正直、私もそんなぺいの様子が気になって、特に昨夜は、眠りが浅くて殆ど眠れなかった。かなり寝不足が溜まっている。正直、辛い。でも、ぺいの辛さに比べたら辛いのつの字を語る事すら遠く及ばない。どんなに辛くたって、大好きな愛するぺいの辛さの一部を共有出来ていると思うと嬉しかった。だから、この先、どんなに辛くたって心から頑張ろうと思った。そして、そんな思いは、一旦、胸の中に納めて会社へと向かった。

  仕事終えて帰宅してみると、日中、さらに容態が悪化の一途を辿ったようで、ぺいは、水場で鼻も水に浸かるほどに、なりふり構わず上顎を水の中に浸けるようになった。当然、息がしずらい。だから、上顎を水に浸けて暫くすると水の中から少し上げて、それで息継ぎをする、そして、水に浸けるという動きを繰り返している。目も苦しくて一点を見つめているようにみえる。何もかも本当に見るに堪えない。そばで寄り添ってやる事すら負担を掛けてしまう。そんな状況にさえ思えてならない。